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数字から見たロシア【浦潮日記】数字編 #2ーロシア極東連邦大学ロシア語留学記ー

【浦潮日記】

注記;各項目最後の括弧内の日付は、自分がそのことをメモした日である。

<数字編 #2>

以下のデータは、特にことわりがない限り、現地で見たり、体験したり、ロシア語の先生などから聞いたもろもろの数字データである。1ルーブルは3円、1ユーロは130円、1元は16円で換算した。

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ロシア人の身長

 ロシアで「あの人は身長が高いね」と言うと男は180㎝以上、女は175㎝以上だという。

20kgタンク飲料水の値段 120ルーブル(360円)

 これは寮に配達してくれる業者の水の値段である。このタンク水は真水で飲めるけど、あまり品質は良くない。沈殿物があるという。それはそうだろう。スーパーで売っているミネラル・ウオーターは200mlぐらいで30ルーブル(90円)位していて結構高い。

20リットル入り飲料ス水タンク
ロシアのタンク水値段

ロシアでも中国でもガソリン価格は約100円/リットル

 最初にロシアに来た時から、石油大国なのにそのガソリン代の高いのにはびっくりした。街の石油スタンドで見るとその価格は33ルーブル/リットルである。授業で、たまたまガソリン代の話になり、中国でも約100円/リットル だという。ロシアでも中国でもでは石油会社の幹部がぼろ儲けしている理由がわかる。一般国民は安い給料で、高いガソリン代を買っているのである。利権の温床になるわけである。

結構高い ロシアの暖房費

 娘さん家族と同居している先生の家では3部屋を暖める暖房費に月4000ルーブル(1万2千円)払っているという。結構な値段である。これ以外にもちろん水道代、電気代などが必要になる。ロシアでは部屋数と住んでいる人数で暖房費と水道代が決まるという。身体障害者など働けない人は政府の少ない補助だけなので、寒い部屋で我慢しなければならないという。

800万人から626万人、人口減少続く ロシア極東 

ロシア語の先生が、ソ連崩壊後他地域へ移住する人が増えて、極東の人口が減少していると言うので、帰国してからネットで調べてみた。確かにそのような記事があった。1990年頃は800万人だったロシア極東の人口が2011年現在では626万人だという。先生の話によるとウラジオ付近では軍関係の仕事がまったくダメになったとのこと、またつぶれた企業も多いという。事実そういう建物がちらほら見られる。

 離婚後の子供の養育費負担

これもロシア語の先生から、聞いた話である。ロシアはその理由は良くわからないが、離婚率が高い。ぺレストロイカ後、何でも自由になった影響か?離婚した後、どれくらいの養育費を、子供に送らなければならないか問題である。ロシアの法律で次のように定められている。子供一人:賃金の25%、子供二人:賃金の33%、子供無し:0%(お互い自分の財産を持って別れる。なおロシアでは結婚する時に、お互いの財産目録を記入した結婚契約書というものを取り交わすという。)日本と比較してその負担率はどうなのか、わからないが日本よりわかりやすい制度のように思える。

タンカー船員の勤務体制 

ロシア語の先生の親類の人が外国航路の石油運搬船に乗っている。その勤務体制を聞いてみた。乗船勤務4ヶ月 →休暇3ヶ月 →陸勤務5ヶ月。日本の船員と比較してどうなのか。

ウラジオの分譲アパートの値段 

ルスキー島などの新興住宅街の新築アパート:4万5千ルーブル/㎡~6万ルーブル/㎡、これを100㎡当たりに円換算すると1350万円/100㎡~1800万円/100㎡となる。ウラジオでの平均月収は2万ルーブル(6万円)程度と言われているので、年収の約20倍である。日本人が億ションを買うようなものである。そこで今度は古いアパートの値段を見てみよう。ロシアの平均的広さを持つ古いアパートの値段は200万ルーブル(600万円)~400万ルーブル(1200万円)という。これはウラジオの平均年収の10~20倍程度である。いずれにしてもウラジオッ子にとっては高い買い物である。

自動車免許取得に要する期間 

ロシアでは自動車免許を取るのに二ヶ月かかる。中国では6ヶ月かかるという。このことが授業中話題になった。先生が中国人学生に、「中国では自動車免許は金で買えるか?」と質問したら、中国人学生は「買えない」と言う。ロシアでは免許証は金で買えるらしい。またウラジオには沢山の中国人が働きに来ているが結構不法滞在者がいるらしい。たまに突然、中国人市場の一斉捜査がある場合、やばいと判断した中国人は店のシャッターを閉めてその場から逃げるらしい。それでも、この不法滞在を金で上手く解決してくれる役所の窓口があるらしく、クラスの中国人学生もその役所を知っていた。役人が職権で賄賂を取っているのである。そんなロシアの現状を先生は嘆いておられた。

所得税率 

ロシアの所得税率は一律13%である。ロシア人学生が「これは高すぎる。日本ではどれだけか?」と聞いてきた。13%という数字も問題だが、より問題なのは累進税率で無いことである。これがついこの間まで、社会主義を名乗り、平等を重んじると言ってきた国の現在の姿である。中国では所得の大きさに応じて5~16%だという。

銀行のローン利率 

ロシアの銀行でローンを借りると大変高い利子を取られる。先生も嘆いておられた。日本の金利を言うと羨ましがっておられた。街の看板には「バリで結婚式をあげるあなたをお手伝いします!利率は11.9%から。○○銀行」とある。

銀行倒産時の政府補償金 

ロシアではペレストロイカ後、雨後のタケノコのように銀行が出来たそうである。ウラジオの街を歩いていても、いろんな名前の銀行の看板を目にする。ご多分に洩れず、倒産する銀行もあるという。そこで、預金者保護はどうなっているかと先生に聞くと、法定の最大補償金は70万ルーブル(210万円)だという。ウラジオの平均月給が2万ルーブルだから年収の約3倍まで補償していることになる。日本と比較しても、まあまあ妥当なところか。

プーチン大統領の年収 

プーチン大統領の年収は600万ルーブル(1800万円)という。ロシアで金持ちというと、その年収は400万ルーブル(1200万円)~1500万ルーブル(4500万円)をいうらしい。こういう風に収入が公にされることは少しは民主的前進と言えるのかな。

14才→21才→45才  ロシアの身分証明書更新年齢 

ロシア人は外出する時は、いつも身分証明者の携帯を義務付けられている。路上でも、どこでも警察や警備員が要求すればこれを提示しなければならない。所持していないと警察に引っ張られても文句は言えない。警察国家の象徴である。だから、持っていないと一歩も外を歩けない。厄介な国である。この大切な身分証明書は人生で3回更新の義務がある。14才、21才、45才の時である。テレビで14才になった少年たちの「身分証明者交付式」の様子が放映されていた。外国へ行く時は更にパスポートも必要になる。こんな世界でも稀なやっかいな制度がいつからあるのか、ずっと疑問に思っていた。そしたら、スターリン弾圧の本を読んでいたら、1932年から1933年にかけて身分証明書(国内旅券制度)が導入されたという。丁度スターリン弾圧が盛んになってきた時期である。この話も授業中話題になり、中国でも同じような制度があるようで、ある中国人学生がその身分証明書を皆に見せてくれた。

ウラジオッ子の自慢話 

先生がウラジオはロシアでも先進的な都市だと自慢していたことを紹介する。

・車の保有率:第3位(もちろん1位、2位はモスクワ、サンクト)

・外国領事館の数(これも1位、2位はもちろんモスクワ、サンクト)

・極東連邦大学と大学の名前に「連邦」がついていること。「連邦」が付くと重要大学という意味でロシア全土で六つぐらいしかないという。

・帆船の数が第1位:ロシア国内にある3隻の帆船のうち、2隻がウラジオにあるという。ウラジオは昔からロシア海軍の有力港であり、今も商船大学、水産大学などがある。帆船はそれらの大学の練習船である。

ウラジオッ子自慢の帆船
ウラジオストックの帆船

食料品の値段 

・コショウ 17ルーブル(51円)/個

・酢 33ルーブル(99円)/360ml

・ひまわりの天ぷら油900ml入り容器 50ルーブル(150円)/個

・砂糖800g入り袋 49ルーブル(147円)/袋  注:日本のス―パでは200円/kg

・イクラ 70ルーブル(210円)/100g

・ケチャップ 46ルーブル(138円)/個

・オレンジジュース 58ルーブル(174円)/リットル

・リンゴジュース 56ルーブル(168円)/リットル

・ミネラルウオ―ター 33ルーブル(99円)/1.5リットル

・清涼飲料クワス 30ルーブル(90円)/0.75リットル

・コカコーラ1リットル瓶 53ルーブル(159円)/個

・ワイン 180ルーブル(540円)/700ml

・ウォッカ 121ルーブル(363円)/250ml

・日本製わさび 129ルーブル(387円)/個

・昆布のサラダ 39ルーブル(117円)/個

・韓国製海苔 28ルーブル(84円)/個

・レタス 37ルーブル(111円)/166g  注:日本のス―パでは198円/束

・キュウリ 71ルーブル(213円)/400g  注:日本のJA即売場では250円/400g

・ういきょうукроп 52ルーブル(156円)/束

・大根 49ルーブル(147円)/300g 注:日本のJA即売場で100円/800g

・玉ねぎ 25ルーブル(75円)/600g

・白菜 88ルーブル(264円)/600g

・ジャガイモ 41ルーブル(123円)/kg  注:日本のJA即売場では260円/kg

・人参 42ルーブル(126円)/kg  注:日本のJA即売場では200円/kg

・大なす 26ルーブル(78円)/個  注:日本のス―パでは中なす100円/個

・ピーマン 126ルーブル(378円)/kg

・トマト 140ルーブル(420円)/kg

・現地米 30ルーブル(90円)/kg

・日本製米こしひかり 525ルーブル(1575円)/kg  注:日本のス―パでは400円/kg

・食パン1斤 27ルーブル(81円)/個 注:日本のス―パでは1斤148円

・黒パン550g 38ルーブル(114円)/個

・パンбатон 32ルーブル(96円)/400g   注:ロシア製ふらんすパン

・日本製カレーの素 112ルーブル(336円)/個

・マーガリン 87ルーブル(261円)/500g

・チーズ 50ルーブル(150円)/300g

・韓国製マヨネーズ 80ルーブル(240円)/500g

・酢豚風豚肉 177ルーブル(531円)/320g

・ニシンの塩漬け 61ルーブル(183円)/200g

・冷凍カツ4個入りセット 102ルーブル(306円)/セット

・つるこけ桃клюква のジャム330g入り瓶 76ルーブル(228円)/瓶

・イチゴジャム330g入り瓶 85ルーブル(255円)/瓶

・蜂蜜150g入り瓶 45ルーブル(135円)/個

・ヨーグルト 17ルーブル(51円)/115g

・アイスクリームстандарт  22ルーブル(66円)/個  注:普通のアイス

・アイスクリームмагнат 130ml  43ルーブル(129円)/個   注:少し高価なアイス

・チョコレートケーキторт  174ルーブル(480円)/個

・リンゴ 90ルーブル(270円)/kg

・日本製インスタント焼きそば 146ルーブル(438円)/個 注:日本のス―パでは70円/個

・日本製豚骨インスタントラーメン 91ルーブル(273円)/個

・韓国製インスタントラーメン 27ルーブル(81円)/個

・冷凍韓国製餃子800g入り袋 205ルーブル(615円)/個

・日本製醤油500ml入り 177ルーブル(531円)/個 注:日本のス―パでは100円/500ml

・日本製ソース 1.8リットル入り 460ルーブル(1380円)/個

・日本製番茶袋入り443ルーブル(1329円)/個

・韓国製醤油 53ルーブル(159円)/900ml   注:日本製の1/6

・韓国製焼肉のたれ 101ルーブル(303円)/280g

・日本製味噌汁セット12杯入り 207ルーブル(621円)/セット

・リプトン紅茶箱50パック入り 111ルーブル(333円)/箱

・インスタントコーヒー95g入り瓶 290ルーブル(870円)/瓶

・牛肉 621ルーブル(1863円)/894g   注:209円/100g

・豚肉 149ルーブル(447円)/452g    注:99円/100g

・鶏肉 180ルーブル(540円)/834g    注:65円/100g

・牛レバー 80ルーブル(240円)/kg

・卵 50ルーブル(150円)/10個 注:日本のス―パでは157円/10個

食料品以外の値段 

・高血圧用の薬ミカルディス40mg一ケ月分 1036ルーブル(3108円)

注:日本で医者の処方箋をもらって、薬局で買った場合の一ケ月分の値段は1400円

・日本製トイレットペーパー 36ルーブル(108円)/個 注:日本のス―パでは15円/個

・ロシア製トイレットペーパー 16ルーブル(48円)/個

・食器用洗剤 57ルーブル(171円)/個

・衣類用洗剤105kg入り 246ルーブル(738円)/個

・固形浴用石鹸 19ルーブル(56円)/個

・リップクリーム 72ルーブル(246円)/個 注:日本では100円/個

・ハンドクリーム 124ルーブル(372円)/個

・バス賃 17ルーブル(51円)/回  注:市内どこへ行っても一律。

・単4乾電池 30ルーブル(90円)/個

・日本への絵葉書郵送代 25ルーブル(75円)/枚

・日本への船便での本の郵送代 1920ルーブル(5760円)/5kg

・コピー A4片面2.5ルーブル(7円)/枚、 A4両面4ルーブル(12円)/枚

・生徒用ロシア語辞書150ルーブル(450円)

・最高級毛皮であるあざらしの帽子 6163ルーブル(1万8千円)/個

・ロシア製冬用防寒靴ブランド品 4200ルーブル(12600円)/個

・劇場でのバレイ「くるみ割り人形」のチケット1200ルーブル(3600円)

・サーカスのチケット 500ルーブル(1500円)

・コンサートホールでの音楽会チケット 300ルーブル(900円)

・教会での音楽会チケット 500ルーブル(1500円)

・沿海州立美術館入場料 50ルーブル(150円)

・沿海州立博物館入場料 100ルーブル(300円)

・沿海州立ゴーリキー記念劇場チケット 700ルーブル(2100円)

・ロシア語の個人レッスン代 500ルーブル(1500円)/時間

・男性髪カット(時間15分、中国人やウズベキスタン人が営業している) 150ルーブル(450円)

・サウナ利用料 800ルーブル/時間  注:ロシアのサウナは貸し切り形式で、定員8人位

・町から空港までの約30分のエクスプレス電車代 片道大人200ルーブル(600円)

・町から空港までの約1時間のタクシー代 1000ルーブル(3000円)

・韓国料理店での麺類定食 260ルーブル(780円)

・カフェでの食事代 ニジマスのミンチステーキ 260ルーブル(780円)

牛胸肉のボルシチ 160ルーブル(480円)

ひれ肉      350ルーブル(1050円)

レモナード    120ルーブル(360円)

ご飯       50ルーブル(150円)

・書籍 物理学事典、1054頁 429ルーブル(1287円)

数学事典、1055頁  794ルーブル(2382円)

小学1年生用国語教科書 283ルーブル(849円)

ウラジオストックの気温変化 

下記にウラジオの気温変化を示す。12月初旬までは日本で経験したことのある気温だったので、たいしたことはないと思っていたので、特に記録することはなかった。しかし、マイナス20℃になるとさすがに寒い。いろんな予期せぬことが起こり、特別な防寒対策が必要となる。また不便なのは、ほんの少しの外出でもきちんと防寒服を着ないと、寒さで数分経つと動けなくなることだ。へたしたら死んでしまう。また道がつるつるで大変滑りやすいことである。何回も転んだ。冬は氷割りが道路管理人の仕事である。

2012年12月31日(-20℃)、2013年1月2日(-19℃)、1/3(-21℃)、1/8(-21℃)、1/10(-20℃)、1/23(-7℃)、1/24(-5℃、降雪)、1/25(-15℃)、1/27(-15℃、分厚い手袋をしていても指先冷たい、カメラのスイッチを押すのが困難)、1/28(-13℃)、2/10(-13℃)、2/17(-12℃)、

2/24(-9℃)、3/3(-10℃)、3/10(-8℃)、3/17(-1℃)、3/24(-2℃)、3/26(+3℃、この日、初めて気温がプラスになる)3/31(-2℃)、4/7(-3℃、降雪、強風)、4/14(+3℃)、4/21(+8℃)、

4/28(+15℃)、4/29(4℃、この日から部屋の暖房ストップ)、5/1(+5℃)、5/5(14℃)、5/12(+3℃)、5/13(+7℃、この日から、お湯ストップ、シャワー出来ず、ポットでお湯を沸かし、たらいで行水)、5/18(+7℃)、5/22(+9℃、久しぶりに晴れ)、5/26(+8℃)、6/2(+14℃)、6/9(+12℃)、6/16(+14℃)、6/18(+22℃、初めて日本の夏のような朝)、6/23(+25℃)、6/30(+15℃)、7/7(+21℃)、7/14(+24℃、蒸し暑い)、7/21(+19℃)、7/24(+20℃)

 

今昔編に続く

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