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【浦潮日記】ポエジー編 #8 ーロシア極東連邦大学ロシア語留学記ー

【浦潮日記】

注記;各項目最後の括弧内の日付は、自分がそのことをメモした日である。

<ポエジー編 #8>
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ウラジオで見つけたりミニ神田

 これも僕の趣味であるが、外国へ行くと必ず古本屋も探す。

ここウラジオでも先生に場所を教えてもらって、早速古本屋に出かけた。ロシアで是非出かけたかった場所である。鉄道員会館内にあり、数十軒の書店があった。

天気が良いと、近くのバス停からここに行く途中の道路上でも本を広げている人がいる。皆、家にあった本を並べている感じである。CD、DVD、記念メダル、切手なども売っている。

もちろん世界一の東京の古本屋街とは比較にならない。ここで結構本を買った。見ていても飽きない。どこの国の古本屋の店主も本が好きで、欲の無さそうな感じの人が多い。僕はそんな雰囲気が好きでいろいろ雑談もする。

そうすると、また行った時に僕の気に入りそうな本を探しておいてくれるからありがたい。ここの古本屋は、何回も訪問して結構買ったので店主と仲良しになった。外国旅行の楽しみである。(2013.1.13.)

ロシア鉄道員会館内にある古本屋

行列の順番を争うロシア人もバスではすぐに席譲る

 ロシア人の感心するところは、若者が何のためらいもなくバスの席を年寄りに譲ることである。

これは日本人は見習ったほうが良い。年配者を敬う良き伝統がある国ですから。

また僕ら日本人から見ると譲られたロシア人の年寄りは相手にお礼の一言でも言っても良いと思うけど、当然という顔をしているからあまり良くない。国民性の違いか。(2013.1.30.)

僕の4大好物 ピアンセ(ロシア風肉まん)・蜂蜜・チョコ・クワス

 酒を飲まない僕にとって、ロシアでの楽しみのひとつがこれらの好物である。特に蜂蜜の種類の多さと店の多さにはびっくりする。また、そう高くない。

中央広場で毎週金・土曜日に開かれる定期市には、野菜、肉、魚、本、お菓子、本などの店に混じって、郊外から数十軒の蜂蜜専門農家が中古の日本車に沢山の蜂蜜を積んで参加する。

見るだけでも楽しい。(2013.2.1.)

ウラジオから図書館を消したペレストロイカ

 大学の図書館だけでなく、町の図書館に行きたいと先生に尋ねると、

「ペレストロイカ後、財政的に苦しくなり潰れた」

と言う。

そう言えば、古本屋で買った本にウラジオ図書館のスタンプが押してあるものがあった。

12年前に訪問した同じシベリアのノボシビルスクでは立派な図書館が存在していたけど、今はどうなっているだろうか。(2013.1.30.)

「清」が「精」でがっくりの清少納言

 清少納言の「枕草子」露語訳を書店で買う。ところが表紙の著者の漢字が間違っていて、がっくりである。

前にモスクワで買った日本への旅行ガイドブックの表紙写真が中国の街の風景写真だったことにがっくりしたことがある。

要はロシア人にとって日本はまだそれくらいの関心と認識しかないのである。(2013.2.3.)

十字架の冷水に浸かり 何を祈るか母娘

 ロシア正教の聖水に浸かる儀式が、一番寒いこの季節に行なわれる。

ここウラジオでは、通常は市民の散策で賑わう海岸通りの海の氷が十字架の形に切ってあり、そこに首まで浸かり10回十字架を切る必要がある。とにかく寒い。マイナス15℃ぐらいである。

さすがのロシア人も震えていた。10才ぐらいの娘と二人連れで来た若い母親も、頑張って冷水に浸かって熱心に祈っていた。(2013.1.20.)

十字架に掘られた海水に浸かり祈る

 

ポエジー編 #9 に続く

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