注記;各項目最後の括弧内の日付は、自分がそのことをメモした日である。
ロシアでもスズメはチュンチュン鳴きにけり
ロシア語の勉強に疲れたので、寮の外に散歩に出た。気温マイナス18℃で、雪の積もった大学構内でスズメが一生懸命、エサを探している。
日本もロシアもスズメはまったく同じ種類のようである。少し慰められる。(2012.12.23.)
慣れても嫌なスーパー店員の無愛想
何回ロシアに旅行してもスーパー、土産店、飲食店などでの店員の不愛想にはなかなか慣れることができない。慢性的な商品不足で、何もしなくても消費者が行列するロシアでは歴史的に愛想よくする必要はなかったのでしょう。
またロシア語の先生にこのことを言うと、ロシアでは仕事中ニコニコしている人はアホだと思われるらしい。おもてなしの国で、「お客様は神様です」という日本とえらい違いである。
それでも、訪れると毎回「こんにちは」と言ってくれる店がひとつだけウラジオにあった。CDやDVDを販売している音楽ショップである。ロシアも少しずつ変化しつつあるのだろうか。(2013.2.20.)
地下道で戻りて投げ入れるルーブルコイン 夢がかなった幸せに無神論者も「神に感謝」
異国の地に住んでいると日本では起こらない感情が起こるものである。
学生時代からの夢であった、このロシア留学がかなったことへの感謝の気持ちが一層強くなる。
それは家族、親、兄弟、語学の先生、語学仲間、祖国、故郷などに対してである。町中心部にある中央広場の地下道で、珍しく中年の女性が金を恵んでもらうため座っていた。
だいたいこのような場合、年寄りで汚い身なりの人が多いが、この人は、まあまあ普通であった。いかなる事情があるのだろうか。
ウラジオ鉄道駅近くの道路で寒い中、恵んでもらうため手を差し出していた年配の男の人がいた。小銭を渡すと、外国人と知ってか、「大変ありがとうございます」と思ったより大きい声が返ってきた。(2012.12.23.)
ご飯の炊ける良いニオイ 子供の時の家庭の幸せ
シイタケ、野菜、イカなどが入った冷凍袋を買って来て、炊き込みご飯をつくる。
スイッチを入れてひと眠りする。夢うつつの中、良いニオイに誘われて目が覚めた。
子供の頃も、遊び疲れて、ひと眠りしていると、このニオイで目が覚めたことがあった。これでまた元気がでる。コメの飯は僕の命だ。(2012.12.25.)
ポエジー編 #3に続く
コメント